西武ナインはナベQ監督代行を甘く見てはいけない…激アマ松井監督とは正反対の激情家
西武の監督代行、渡辺久信GM(58)が2013年以来、11年ぶりにライオンズのユニホームに袖を通した。
休養となった松井監督に代わって、昨28日の中日戦から指揮。最初に監督に就任した08年にいきなり日本一を達成すると、以降は優勝こそなかったものの、13年までBクラスは09年の1回のみ。久々の采配で、最下位からの浮上に期待がかかっている。
ただ、気がかりなのが今の西武ナインが新指揮官についていけるかどうかだ。監督時代を知っている選手はともかく、若手の多くは17~22年の辻監督時代や、それ以降に入団した選手。辻監督は選手を叱らない方針を掲げ、後任の松井監督はそれに輪をかけて甘かった。試合でやらかした選手を非難するどころか、「彼は頑張ってるから」と擁護していたほどだ。
渡辺監督代行の前回監督時代を知る球団OBは「いわゆる親分肌の性格です」と、こう続ける。
「選手思いだが、ミスや同じ失敗を繰り返す選手には容赦しない。西武時代の涌井が何度か続けて結果を出せなかった時は、囲み取材で『技術が一軍レベルじゃない』『先発はもう難しい。信頼できない』と怒りをぶちまけていた。四球で自滅した選手を怒鳴りつけ、その声が部屋の外まで響いていたのを何人もの選手が聞いている。ミスをした選手に反省リポートを書かせることもあった。チームが不調の時はベンチで仏頂面をしながらブツブツと何かを言い続け、選手が怖がってしまったこともある」