吉井ロッテ“20日間負けなし”! 選手起用の裏に「仰木マジック」と「野村ID」
引き分けを挟んだ連勝は「11」で止まった。しかし、負けたのは5月12日の日本ハム戦以来、実に21日ぶりだから、指揮官が「チームは粘り強くなった」と言うのももっともか。
2日の阪神戦に惜敗したロッテのことだ。
1点を追う九回は無死一、二塁のチャンス。追い付けば5戦連続、九回に1点差を追い付くところだったが、ソトが遊ゴロ併殺、ポランコが二ゴロに倒れた。
「連勝ストップ? 連勝は全然、気にしてませんでした。(完封した阪神の才木は)いい投手なので、なかなか打てませんでした。変化球が多く、うまくかわされたと思う」
試合後の吉井理人監督(59)はさばさばした表情でこう言ったが、粘り強さを生んでいるのは指揮官のハンドリングではないか。
特徴のひとつは「日替わり打線」だろう。かつての恩師で吉井監督が近鉄やオリックスでプレーしたときの指揮官・故仰木彬監督の選手起用や采配は「仰木マジック」と呼ばれ、日替わり打線を多用。「マジック」の種を自らこう明かしている。