阿部巨人に球団社長交代は福音なのか…就任会見で「育成と補強」両にらみを宣言
「勝てるチームをつくりたい。そこが最大の目標」
巨人は11日、前読売新聞西部本社社長の国松徹氏(68)の球団社長就任、今村司氏の社長退任を発表した。
都内の球団事務所で就任会見に臨んだ国松新社長は、冒頭のコメント。
そしてこう言った。
「他のチームの方々と協調しながら、その中でも一番強い巨人として、というのが球団社長として第一に目指すところ。育成に力を入れていますが、より強くするためには補強もしていかないといけない。阿部監督と相談しながら、ぜひとも2020年以来のリーグ優勝、2012年以来の日本一を目指したい」
阿部監督は育成を重視しつつ積極的に補強も行っている。昨オフはトレードで高橋礼や泉、現役ドラフトで馬場らをかき集めたが、主に戦力外選手を拾った形だった。さる巨人OBがこう言う。
「かつて独壇場だったFA戦線では、昨オフも争奪戦の末に山崎福を日本ハムにさらわれた。その前年は森(現オリックス)も来てくれなかった。帰国した筒香の獲得にも手を挙げながらDeNAに復帰されてしまった。大物にはことごとく逃げられる状態が続いています」