五輪を人質にストライキ示唆で「給料上げろ」…ホテル、交通機関はぼったくり価格
一方、パリの交通機関は7月20日から9月8日までの期間、「オリンピックぼったくり価格」を定めた。メトロは2.15ユーロ(約370円)から4ユーロ(約690円)、バスは2.5ユーロ(約430円)から5ユーロ(約860円)の100%(2倍)の値上げだ。
普段からメトロやバスを使う人は、期間前に定期を買えば値上げは適用されないっていうけど、旅行者じゃそうもいかないよね。とにかく五輪期間のパリは大混乱になりそうだ。
市は住民に在宅勤務を勧めているけど、多くの人が有休を使ってパリを離れるようだ。ボクたちが五輪で見るのは、パリジャンのいないパリかもしれないね。(おわり)
▽翻訳=利根川晶子(とねがわ・あきこ) 埼玉県出身。通訳・翻訳家。82年W杯を制したイタリア代表のMFタルデッリの雄叫びに魅せられ、89年からローマ在住。90年イタリアW杯を目の当たりにしながらセリアAに傾倒した。サッカー関連記事の取材・執筆、サッカー番組やイベントで翻訳・通訳を手がける。「カカから日本のサッカー少年へ73のメッセージ」「ゴールこそ、すべて スキラッチ自伝」「ザッケローニ 新たなる挑戦」など著書・訳書多数。