五輪を人質にストライキ示唆で「給料上げろ」…ホテル、交通機関はぼったくり価格
オリンピックを人質にとっての賃上げやボーナス交渉は、それだけにとどまらない。まずパリ交通公団が2月5日から9月9日までにわたる、とんでもなく長いストライキ実施を予告した。五輪期間は観光客増加で忙しくなるから、特別ボーナスが欲しいってことだった。これが認められると、「仕事が増えるのは同じ」と今度は鉄道職員、空港管制官、警官、消防士に中央政府の職員までも続いたんだ。メダルを製造している国立造幣局の従業員もストライキをしたって話だよ。
オリンピックを利用するのは賃上げ交渉だけじゃない。おなじみの便乗値上げも、かなりえげつない。パリの3つ星ホテルチェーンでは通常の90ユーロ(約1万5000円)~200ユーロ(約3万4000円)の部屋が五輪期間は400ユーロ(約6万8500円)~700ユーロ(約12万円)に。高級ホテルでは300ユーロ(約5万円)が1500ユーロ(約25万7000円)まで上昇している。パリ全体では平均226%も宿泊費が上がるってことだ。
また、エッフェル塔の上までエレベーターで行くのに、今まで29.40ユーロ(約5000円)だったものが、6月17日から35.30ユーロ(約6000円)に値上げされた。