西武まさかの完勝に渡辺監督代行「怖い」…新型コロナ第11波がショック療法か
一体何があったのか……そう思わざるを得ないほどの「完全勝利」だった。
西武は17日、5回までオリックス先発の宮城に無安打に抑えられるなど、ノーヒットノーランペース。嫌なムードが漂っていたが、六回に育成出身ルーキーの奥村(24)が先制適時打を打つと、この回だけで一挙5得点、宮城をKOした。八回には4番の山村がダメ押しのソロ弾を右翼席に叩き込み、5月25日以来の1試合6得点。ちなみにその時の相手もオリックスだった。
投げては2年目の先発・青山(23)が、プロ初勝利を初完封で飾る快投。青山は今季から先発転向し、この日が初めての中6日登板だった。
渡辺監督もこの勝利にはご満悦。「若い投手が出てくると、他の投手にも刺激になる」と青山を褒め称えると、宮城を打ち崩した打線も賞賛。「野球はわからない、怖いな、と。宮城にノーノーペースで投げられて、『どう攻略していくか』と思っていたが、予想以上に打線がつながった」と、安堵のため息だ。
西武は5月に松井監督休養した時は借金15。渡辺GMが監督代行となったものの、借金は減るどころか増える一方。前巨人の松原、前ソフトバンクの野村など、他球団からトレードで獲得した二軍選手を即一軍のスタメンで器用するなど、苦しい戦いが続いていた。