著者のコラム一覧
Ricardo Setyonジャーナリスト

リカルド・セティオン 1963年生まれ。サンパウロ出身。中東戦争やユーゴスラビア紛争などを現地取材。スポーツジャーナリストに転身し、8カ国語を操りながらブラジルメディア以外にも英「ワールドサッカー」、伊「グエリン・スポルティーボ」など幅広く執筆。BBCのラジオ番組にも出演。98年、02年のW杯期間中にブラジル代表付き広報を務めた。現在もジーコ、ロナウド、ロナウジーニョ、カフー、ドゥンガら大物との親交も厚い。13年コンフェデレーションズカップではFIFA審判団の広報。国内では「ワールドサッカーダイジェスト」「スポルティーバ」などでコラムを執筆中。ブラジルのマッケンジー大、パナマのパナマ大、イスラエルのハイファ大などでスポーツマネージメントの講義を行う。自他ともに認める「サッカークレージー」。

パリの大気汚染は基準値の4倍…アスリート悲鳴「喘息の発作が出そうに」

公開日: 更新日:

■フランスの死因の3位

 ところで、セーヌ川っていえば、大会前のコラムでその汚さの話をしたけど、実は汚れているのは川だけじゃなかった!

 パリ周辺の大気汚染を調査しているNGO団体「レスピレ」によると、オリンピック会場の95%から、世界保健機関(WHO)の定める基準値の3倍から4倍のCO2やその他の汚染物質が検出されたっていうんだ。中でもポルト・ダスニエールにある競技場はパリの環状線から10メートルも離れていなくて、「汚染のホットスポット」なんて言われてる。ここにトレーニングに来たベルギーの柔道選手、アデル・フェルミニャンは「ずっと塵みたいなものが舞っていて、ノドは痛くなるし、喘息の発作が出そうになった」と嘆いている。レスピレの理事も言う。

「オリンピック選手のように、プロレベルのスポーツをする場合、通常の4倍から10倍の汚染物質を吸い込むんです」

 ちなみに大気汚染は、フランスにおける死因の第3位って話だ。汚染度が高かった場所がもう一つある。それがサンドニにある選手村だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    平野紫耀から杉咲花に「翠ジンソーダ」キャラクターわずか1年でバトンタッチのナゾ…平野ファン大混乱

  2. 2

    小芝風花は大河「べらぼう」とBS時代劇「金と銀2」“NHK掛け持ちW主演”で大丈夫なの?

  3. 3

    自公維の「高校無償化」に慶応女子高の保護者が動揺? なぜだ?

  4. 4

    中村芝翫「同棲愛人と破局宣言」で三田寛子の夫婦関係はどうなる? “梨園の妻”の揺れる心中

  5. 5

    佐々木朗希「通訳なし」で気になる英語力…《山本由伸より話せる説》浮上のまさか

  1. 6

    大阪万博の目玉 344億円の巨大木造リングはほぼフィンランド産…「日本の森林再生のため」の嘘っぱち

  2. 7

    吉沢亮のアサヒビールだけじゃない!業界別CM「絶対NG」のタレントたち…ケンカ、運転事故、不倫はご法度

  3. 8

    開成合格でも渋幕に入学する学生が…強力なライバル校出現で揺らぐ唯一無二の存在

  4. 9

    【福井県おおい町】名田庄の自然薯そばと「大飯温泉」

  5. 10

    確率2%の抽選で10万円で永住権を手にした在米邦人が語る 7億円「トランプ・ゴールドカード」の価値