なでしこドラマティックなAT逆転劇でブラジルに勝利! 窮地を救った「Z世代」に命運を託せ
サッカー女子代表・なでしこジャパン(世界ランキング7位)の窮地を救ったのは、五輪初出場のZ世代選手だった。
パリ五輪女子サッカーの一次リーグ2戦目のブラジル(同9位)戦終了間際、19歳のMF谷川萌々子が絶妙右足ミドルシュートを決め、ドラマティックな逆転劇の立役者となったのである。
初戦の相手スペインに逆転負けを喫したなでしこは、日本時間29日午前0時キックオフのブラジル戦に背水の陣で臨んだ。
しかし、先発したFW田中美南(30)が大ブレーキ。前半19分にフリーの状態で右からのクロスを右足ダイレクトでシュートしたが、ボールは左ポストの外を通過。両手で顔を覆ってガッカリの田中は前半終盤、PKのチャンスにキッカーを務めたが、甘いコースに飛んだシュートをキャッチされ、再び両手で顔を覆いながら肩を落とした。
0-1で迎えた後半35分に途中出場したMF谷川が、敗色濃厚のなでしこの救世主となった。
同44分に相手PA内で鋭い切り返しを見せ、転倒したブラジル選手のハンドを誘発。奪ったPKをアディショナルタイムの90分+2、チーム最年長の33歳DF熊谷紗希がキッチリと決めて同点に追い付き、その4分後だった。