卓球混合ダブルス 張本・早田組の「メダル獲得」を初戦で潰した謎の北朝鮮ぺアの実力
【パリ五輪】卓球混合ダブルス
前回の東京大会で初めて採用され、日本の水谷隼、伊藤美誠組が中国ペアを破り、初代の金メダルに輝いた。今回の張本智和、早田ひな組は世界ランキング2位、世界最強の中国組(王楚欽、孫穎莎)とは決勝まで対戦がなく、銅メダル以上は確実とみられていたが、その「計算」を1回戦(1-4)で打ち砕いたのが北朝鮮組(リ・ジョンシク=24、キム・グムヨン=22)。謎のペアはその後も世界ランキング9位のスウェーデン組を負かし、準決勝では第4シードの香港組にも勝利。30日の決勝でも最強の中国組を相手にゲームカウント2-4と善戦し、銀メダルを手にした。
北朝鮮はコロナ禍の影響で東京五輪や他の国際大会に出場せず、混合ダブルスの2人は今年4月にチェコで行われた世界予選でパリ五輪の切符を得た。彼らの情報といえば、この時の映像ぐらいだった。
女子のキムがトップ選手では珍しい「粒高」ラバーを使用。回転量が少ないボールに相手選手は戸惑い、甘い返球を男子のリがパワーのあるボールで打ち返し、ポイントを重ねた。
卓球の北朝鮮代表は、混合ダブルスの2人に、女子シングルスのビョン・ソンギョン(23)の3人だけ。この日はビョンもベスト16へ駒を進めた。このまま勝ち進めば準々決勝で早田と対戦するかもしれない。