柔道男子100キロ級連覇ならず涙…ウルフアロンが失意に暮れて、引退を考えた東京の夜

公開日: 更新日:

【パリ五輪】柔道男子100キロ級

 あの井上康生も果たせなかった柔道男子100キロ級連覇に挑んだ東京大会金メダリストのウルフアロン(28)が、敗者復活戦で一本負けを喫し、メダルを逃した。

「一度はやめようとした柔道ではあったんですけど…」

 試合直後、思わず涙をこぼしたウルフは昨年12月、失意に暮れた。

 グランドスラム・東京。パリ五輪代表最終選考の場として臨んだ大一番は、敗者復活戦で涙を呑んだ。

 準々決勝は過去に敗れた相手にリベンジを挑んだ。研究に研究を重ね、思い描いた通りの試合運びをしながら、技ありの取り消しもあって延長の末に畳に沈んだ。続く敗者復活戦にも敗れ、パリ大会出場が絶望的になった。

「もういいよ…」

 試合後、控室でいつになく落ち込むウルフの姿に、「チームウルフ」のスタッフは、心の糸が切れかけていると察知した。

 このまま柔道を辞めてしまうーー。

 複数のスタッフと友人でウルフを食事に誘い、とことん励ました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇