巨人・岡本和真「土壇場の底力」をメジャーが注視!シーズン終盤で試される「4番の期待」
巨人の岡本和真(28)が一振りで広島との首位攻防戦第2ラウンド(21日)の勝利に貢献した。
1-1で迎えた八回無死二、三塁の場面で、ハーンの初球153キロのストレートに「バット一閃」。2試合連続の20号勝ち越し3ランを左翼席中段に叩き込んだ。7年連続20本塁打到達はあの長嶋茂雄を超え、阿部慎之助(現監督)と並ぶ球団史上4位タイだ。
その主砲は昨季、41本塁打で3度目の本塁打王を獲得。昨季まで6年連続で30本塁打以上をマークしているが、今季はここまで111試合で20本塁打にとどまっている。
得点圏打率も.265とイマイチで、この日も本塁打を放った直前の2打席はチャンスで中飛と三ゴロだった。5月、6月と2カ月連続で得点圏打率が1割台に低迷した際は、阿部監督が4番降格を検討したほどだ。
「広島、阪神と優勝を争う残り32試合は、岡本の底力が試されます。将来的にメジャー移籍を目指す上でも大事な時期になるでしょう」と、巨人OBがこう続ける。
「岡本は今季、王貞治、松井秀喜と並ぶ7年連続30本塁打を目標に掲げていた。昨年8月に自身初の1試合3本塁打を放つなど、5戦8発の固め打ちをしていますが、残り32試合で10本塁打が必要となると、ハードルは高い。最終的に30本に到達できるかどうかはともかく、重圧がかかるシーズン終盤からポストシーズンにかけて『4番の働き』をすることは、チームにとっても本人にとっても重要。ヤクルト村上の2本差に迫る本塁打王争い、21日現在でリーグ最多の63打点をマークする打点王争いに直結する。加えて、勝利貢献度が高ければ高いほどメジャーの評価も上がる。米スカウトも岡本のプレーを注視しています」