【逃げる巨人 セV争い舞台裏】投手ウハウハ、野手は厳冬? 年俸査定も「投高打低」が濃厚か
最短で、13日にも巨人にマジック12が点灯する。
12日、2位広島に連勝して迎えた直接対決第3ラウンド。三回に3点を先制すると、投げては先発の戸郷が6回116球無失点の好投で11勝目(7敗)。試合後、「優勝目指して突っ走ります!」と叫んだ。敵地で3タテに成功し、広島を4ゲーム差に突き放した阿部慎之助監督(45)は「大きな3連勝だけど、ムダにすることなく明日からも勝つために頑張りたい」と表情を引き締めた。
とはいえ、就任1年目Vは目前。こうなると、選手たちにはバラ色のオフが待っているのが恒例だ。阿部監督はかねて「今の位置にいるのは投手のおかげ」と感謝していた。投手陣は年俸大幅アップが見込めるのかーー。さる球界関係者がこう言う。
「8月から登板間隔もバラバラで、優勝を争う広島、阪神ばかりに登板してきたエースの戸郷は一番の功労者。1億8000万円から最低でも3億円、4億円近くまでアップする可能性がある。14勝2敗と完全復活を果たした菅野はMVP級の活躍で、4億円とベースが高くても昇給するともっぱら。9勝の山崎伊は5100万円だから1億円の大台が視野に入る。新鋭の井上もローテに入って7勝。こちらはまだ670万円で4.5倍増の3000万円の攻防もありそう。リリーフ陣は抑えの大勢が右肩を痛めて5、6月の2カ月間も離脱したが、復帰してからフル回転。防御率1.02で25セーブを挙げているだけに、5600万円から大幅増もあるでしょう。頑張った投手陣は優勝の恩恵を受けられると思います」