巨人が決められないバント、出ない適時打の八方ふさがり
セ・リーグは首位巨人から4位DeNAまで4.5ゲーム差にひしめく大混戦だ。2位広島と1ゲーム差の巨人は、10日から1勝4敗2分けと苦手とする敵地マツダスタジアムで直接対決。3位阪神もDeNAを甲子園で迎え撃つ。四つ巴の争いを演じる各チームの泣きどころは──。(巨人編)
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巨人は1日に4者連続バントを仕掛け、阪神から1点をもぎ取った。巨人の阿部監督は「大きな1勝」と息をついたが、門脇が1ボールからセーフティースクイズ、スクイズを連続で試みるも2度ともファウル。強攻策に切り替え、決勝の中前適時打となった。それでも阿部監督は「結果オーライ。ああいう作戦は今後増えていく。練習してほしい」とバッサリだった。
9日現在、巨人の犠打成功率は.784でリーグワースト。1位はDeNAで.867、広島は.841だ。巨人OBで評論家の高橋善正氏がこう言う。
「バントを失敗した後に適時打が出ても、想定していた形じゃないので、監督としては喜べないのは当然です。こんなに決まらないなら、打たせた方がいいと思ってしまうが、今年の巨人はここぞの一本が出ないから、阿部監督は犠打を多用したくなるのでしょう」