阪神V逸でも岡田監督は続投か?去就めぐり気になる“編成への関与”…チーム内外で憶測呼ぶ
28日に巨人の優勝が決まり、球団史上初の連覇を逃した阪神。CSでの下克上に向けて29日、甲子園で3位DeNAとファーストステージの前哨戦に臨み、逆転勝ちを収め、2位が確定した。
気になるのは、2年契約の最終年を迎える岡田彰布監督(66)の去就だ。
粟井球団社長は28日、V逸決定直後に報道陣に囲まれると、「現時点でお伝えすることはない」と明言を避けた上で、岡田監督の手腕について、「結果がすべて。前半戦は調子が上がらない中、ここまで来ていただいた。勝てなかったことは監督だけではなく、球団全体で受け止めないといけない」と強調した。
前半戦は大山、佐藤輝ら主力が不振で二軍落ちするなど苦戦を強いられたが、9月は28日時点でリーグトップの13勝7敗、勝率.650と追い上げを見せ、最後の最後まで巨人を苦しめた。優勝争いを繰り広げた新井広島が9月に急失速したのを見るにつけ、岡田監督の手腕を評価する声は少なくない。昨季、18年ぶり優勝、38年ぶり日本一に導いたこととあわせて、続投に値する成績を挙げているのは確かだ。
■今秋のドラフトで左打者指名か?
そんな中、かねて岡田監督と親交がある横浜OBの高木豊氏が、28日のヤクルト戦のテレビ解説で気になる発言をしたと、チーム内外で話題になっている。
「高木さんが来月に迫るドラフト会議の野手指名に関して、岡田監督がファームで右打者が増えてきたため、左打者の指名を検討している、というようなことを言ったのです」(放送関係者)
仮に退任が決まっていても、フロントから来季の編成に関する相談を受けることはあるが、某球団のフロント関係者はこう言う。
「ここまで指名内容に言及するということは、来月のドラフトに岡田監督の意向が反映されているからでしょう。阪神は、すでに助っ人のノイジーが帰国するなど、来季の編成に着手しています。助っ人の処遇も、岡田監督の考え方に沿う方向で動いているはずです」
11月に67歳を迎える岡田監督はここまで自身の去就について発言していないが、まだユニホームを脱ぐつもりはないのかも。
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岡田監督はたびたびその発言が「パワハラではないか」と話題を呼んできた。それでも、「大炎上しない」のはいったいなぜか。どうして支持を集めているのか。
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