貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」
逆転CS進出の望みは、ほぼなくなった。
4位広島は昨1日、3位DeNAとの最後の直接対決に敗れ、ゲーム差は3に広がった。残り3試合で、Aクラス入りは絶望的となった。
今季のセ・リーグをリードしてきた広島は、9月に入って大失速。9月2日時点では貯金を今季最大の「14」として首位に立っていたが、20日には4位に転落。結局、9月を5勝20敗で終え、セ・リーグワーストタイとなる月間20敗を喫したのだ。
勝負どころの9月に決壊したのは、最大の武器である投手陣だった。開幕直後からリーグトップだった防御率は、9月は月間4.29に悪化。ただ、「投手陣は責められない。元凶は打線です」と、さる球界関係者がこう続ける。
「チーム打率.238と51本塁打はリーグワースト。404得点は同5位。今季5点差以上をつけた勝利は、優勝争いをした上位4球団で最も少ない11試合という貧打による得点力不足が投手陣に負担をかけたのは明らか。鈴木誠也が2021年オフにメジャー移籍して以来4番打者不在。助っ人もハズれた。『打線の核になるような選手を補強するべきだ』という声がチーム内外から噴出しています。今オフ、例年は封印しているFA補強に参戦するのでは? とささやかれているのです」