貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」
球団幹部は「育成は重視しているけど、FAに参戦しないなんて言っていない。お手本になるような選手がいれば可能性はある。FAじゃないけど(メジャー帰りの)秋山だって獲得している」と漏らしたことがある。
そんな中、調査を進めているのが、7月に国内FA権を取得したDeNAの佐野恵太(29)だという。
16年のドラフト9位で入団。20年に首位打者、22年に最多安打のタイトルを獲得した安打製造機だ。今季は135試合に出場し、打率.276、8本塁打、62打点だが、DeNAの外野陣は25歳・梶原、ドラ1新人の21歳・度会らイキのいい若手が台頭しつつあり、佐野といえども立場は安泰ではない。
「DeNAには若手重視の方針がある。昨オフに球団から複数年契約の提示を断って1年契約を結んだのも思うところがあるからでしょう。岡山県出身で広島県の広陵高OB。広島としては地元の選手だし、年俸が1億5500万円とベラボーでないのもいい。FA権を行使するなら争奪戦になる可能性があるが、水面下で調査を続けています」(前出の関係者)