MLBやトランプびいきのFOXまで「頑張れ大谷!」 米国人の敵愾心はハンパなくても背に腹は代えられず
その瞬間、テレビ中継を見ていた米FOXスポーツの幹部は小躍りしたという。
日本時間17日、メッツ‐ドジャースのリーグ優勝決定シリーズ第3戦でのことだ。ドジャースの4点リードで迎えた八回表1死一、二塁。大谷翔平(30)の放った打球は高々と舞い上がって飛距離十分、ファウルになるか微妙だったが、右翼ポールを巻いたことがわかった瞬間、冒頭の幹部は欣喜雀躍だったというのだ。
FOXスポーツはMLBと2022~28年まで7年51億ドル(約7650億円)で契約を延長。ワールドシリーズ、2つあるリーグ優勝決定シリーズのひとつ、4つある地区シリーズの2つと、球宴で独占的な放映権をもっているといわれる。同局幹部が大谷の本塁打を手放しで喜んだ裏には理由がある。
「FOXは大谷に特化した中継にシフトしていますからね」と特派員のひとりがこう続ける。
「ポストシーズンに入ると、テレビ画面に“大谷の打席まであと何人”とカウントダウンを入れたほど。例えば同僚が本塁打を打ったときのリプレー映像では、必ずといっていいほど本塁打になった瞬間の大谷の歓喜の表情が大写しになる。つまり大谷だけを追っているテレビカメラがあるからですよ」