中日ドラ1金丸夢斗に圧倒的アドバンテージ!球団には故障持ちでも大成に導くノウハウあり
1年目からのフル回転はあまり期待できそうにないが、その点、中日には故障やカラダの不安を抱える投手を指名し、大成へ導いてきた「ノウハウ」がある。
古くは落合英二(現二軍監督、日大4年時に右ひじ骨折も1991年ドラフト1位)、吉見一起(侍ジャパンコーチ、社会人トヨタ時代に右ひじ手術も2005年希望枠)、大野雄大(仏教大4年時に左肩痛も10年ドラフト1位)はその代表例。このオフ、ポスティングでのメジャー移籍を目指す小笠原慎之介(15年1位)も、プロ入り前から左肘にねずみ(遊離軟骨)を抱えていたが、球団はそのことを把握した上で指名。1年目のオフにクリーニング手術を受けたのも想定内といわれている。昨年は、23年ドラフト1位の草加が新人合同自主トレ中に右肘靱帯を故障。トミー・ジョン手術を受けたが、これも大学時代の古傷が原因で、いずれ手術は不可避だったともっぱらだ。
金丸にとって中日は、広いバンテリンドームが本拠地というアドバンテージに加え、リハビリを焦ったり、過度な重圧を背負うことなく、野球に取り組める環境といえそうだ。