中日ドラ1金丸夢斗に圧倒的アドバンテージ!球団には故障持ちでも大成に導くノウハウあり
「4球団が競合しただけのことはある」との声も聞かれた。
昨9日、中日のドラフト1位・金丸夢斗投手(21=関大)が、11日から始まる新人合同自主トレを前に、室内練習場で2位左腕の吉田(西濃運輸)相手にキャッチボール。8日に入寮したばかりで、まだ試運転の段階ながら、力みのないしなやかな腕の振りを披露。大学3年ごろから本格的に投げ始めたカーブが鋭く落ち、吉田が捕り損なう場面も見られた。
最速154キロを誇る金丸は昨年3月、侍ジャパンに招集されるなど実力は折り紙付きだが、一方で懸念されているのがカラダの問題だ。4年時の昨年5月に腰の骨挫傷を発症。再発を防止するためにリハビリに多くの時間をかけ、2カ月半のノースローを経て、実戦復帰まで4カ月を要した。
昨秋のドラフトで金丸の指名を回避したパ球団のスカウトは言う。
「ボール自体は素晴らしいのですが、痛めた場所が腰だけに心配です。故障前は大学1年時から主戦として投げ続け、あまりカラダづくりができていなかった。年間を通して投げ続けられるのか、カラダが耐えられるのか疑念が拭いきれなかった面はある。1年目は腰のリハビリと、カラダづくりに重点を置いた方がいいかもしれません」