楽天ドラ1宗山塁のレギュラー定着「まずは守備」のウソ OP戦含む対外試合で打率.350と絶好調
また、打った。
楽天のドラフト1位新人・宗山塁(22=明大)が4日のオリックス戦で6打数2安打3打点。五回に通算249セーブの平野のツーシームを右前にはじき返すと、六回には昨季2勝の斎藤の145キロを叩いて右中間をライナーで破る三塁打を放った。これで、オープン戦は4試合連続安打の打率.316。キャンプからの対外試合を含めれば20打数7安打の.350とバットは好調だ。
「一方でキャンプを視察した複数のOB、評論家から遊撃守備の課題を指摘されている。特にスローイングの不安定さが心配され、実際、1日の広島戦では2度、送球が乱れる場面があった。三木監督はすでに開幕から遊撃で使う構想を固めていますが、『レギュラー定着にはまず守備。エラーを連発するようだと、三木監督も我慢して使い続けるわけにはいかなくなるのでは』と懸念されているのです」(マスコミ関係者)
しかし、現役時代に内野の名手として活躍した通算2081安打の山崎裕之氏はこう言う。
「守備の要である遊撃が特に高い守備力を求められるのは確か。昔から、『ショートは守れないと使えない』と言われてきましたが、実際は守備より打撃が優先される。これが使う側の首脳陣の本音です。打てば守備の稚拙さには目をつむって我慢できるが、その逆はなかなかない。巨人の坂本勇人しかり、阪神の鳥谷敬しかり。19歳で巨人の遊撃レギュラーに定着した坂本はそこから4年連続でリーグ最多失策を記録しましたが、打撃で成績を残したから当時の原辰徳監督も我慢して使い続けられた。