「日本人の8割が知らなかったほんとうの日本史」浮世博史著
<大阪夏の陣「内堀埋め」の真実>
大坂夏の陣で豊臣軍が敗れたのは、冬の陣の後、徳川が大坂城の外堀だけ埋めるという約束を破って内堀まで埋めたからだといわれる。実は冬の陣後の講和で、徳川方が外堀の埋め立てと三の丸の破壊を、豊臣方が二の丸の破壊を行うと取り決めていた。徳川は豊臣が大坂城を捨てることを期待したのだが、豊臣方は時間稼ぎのために作業を遅らせた。そこで徳川方が手伝うとの名目で二の丸を破壊し内堀まで埋め立てたのだが、それが陰謀だと誤解された。
他に、宮本武蔵は二刀流ではなかったなど、通説を覆すウンチク本。
(アチーブメント出版 1300円)