「歪曲捜査ケンカ刑事が暴く警察の実態」飛松五男著
■元刑事が警察の腐敗ぶりを告発
兵庫県警の元刑事が、自らの体験を通して警察の腐敗ぶりを告発する。
そもそも捜査官は基本的な捜査をしていれば無実の人を逮捕するようなことはないと断言。現役時代、氏は一件でも冤罪事件を起こしてしまったら切腹するつもりでそのための刀も用意して捜査に臨んでいたという。情報提供者には自費で協力費を支払い、協力者が罪を犯せば容赦なく逮捕もした。しかし、組織では組織ぐるみで裏金づくりや、保険証の名義を貸して社会保険詐欺に加担、さらに暴力団との癒着などが横行。そうした不正を指摘して、壮絶ないじめにも遭遇したという。紹介される警察の腐敗ぶりに開いた口が塞がらなくなる。
(第三書館 780円)