「歪曲捜査ケンカ刑事が暴く警察の実態」飛松五男著

公開日: 更新日:

■元刑事が警察の腐敗ぶりを告発

 兵庫県警の元刑事が、自らの体験を通して警察の腐敗ぶりを告発する。

 そもそも捜査官は基本的な捜査をしていれば無実の人を逮捕するようなことはないと断言。現役時代、氏は一件でも冤罪事件を起こしてしまったら切腹するつもりでそのための刀も用意して捜査に臨んでいたという。情報提供者には自費で協力費を支払い、協力者が罪を犯せば容赦なく逮捕もした。しかし、組織では組織ぐるみで裏金づくりや、保険証の名義を貸して社会保険詐欺に加担、さらに暴力団との癒着などが横行。そうした不正を指摘して、壮絶ないじめにも遭遇したという。紹介される警察の腐敗ぶりに開いた口が塞がらなくなる。
(第三書館 780円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出