『なぜ僕は「炎上」を恐れないのか』イケダハヤト著
「ネットでも紙の媒体でも、何かを発表して嫌われないほうがおかしいんです。叩かれる、炎上するということは、いい意味で人に違和感を与えています。つまり、新しい価値観を打ち出している、他の人と違うオリジナルな存在だということ。炎上して落ち込む必要はありません。みんな本音を隠しまくって生きてますけど、会社に入ったからといって自分を殺すのは、もったいない。本音があるなら、自由に発言すればいいんですよ」
著者もブログの炎上をエネルギーにしながら、言いたいことを言える地位を築いてきた。簡単ではないが、ネットの世界では可能だ。1日3回食べていたアイスを紹介するブログが評判になり、今や本業をやめて「コンビニアイス評論家」で稼いでいる人もいるそうだ。
「好きなことに情熱を注ぎ、愚直なまでに淡々と続けていると、一流になることもあるんです。日本は、言われたことに従うのがよしとされているけれど、将来、単純作業をロボットがやるようになったら、人間にしかできないのはクリエーティブなことです。人と違う考え方、多様性を尊重する環境がないと、クリエーティブなものは生まれません。生意気な若者を叩いて『フツーの人』にしちゃったら、会社や組織の未来もなくなりますよ」