「父という病」岡田尊司著

公開日: 更新日:

■父の不在と母の過重

 父権的な社会において、父親は子供にとって畏怖すべき絶対的な存在であり、一家のリーダーであると同時に教育者であり精神的な支柱であった。しかし、社会の変化とともに父親不在が進行し、父親の存在感が低下する中、日本は「父親なき社会」の様相を呈しつつあると指摘。しかし、その役割の重要性が変わったわけではなく、父親がいても機能的に不在だという状況下で母親への負担が大きくなり過ぎているという。

 父親不在の空白を埋めようとする子供たちのケースを紹介しながら、父親の存在とはどういうものかを解き明かす。

 ベストセラー「母という病」の続編。
(ポプラ社 1400円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    中日1位・高橋宏斗 白米敷き詰めた2リットルタッパー弁当

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    悠仁さま「学校選抜型推薦」合格発表は早ければ12月に…本命は東大か筑波大か、それとも?

  2. 7

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 8

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 9

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議