「太安万侶の暗号(ゼロ)」園田豪著
約7万年前、「神の約束の地」を目指し、中東ソハールを出発した船団は、スンダ大陸の南岸沿いを東進した後に北上。海の川(黒潮)に乗ってたどり着いた美しい土地で鳥の姿になった神に迎えられる。
太陽神アテラーの後裔といわれる頭は、この地をア(天)に輝くワ(輪)「アワの国」と名付け、自らを太陽をつかさどる神「アテルヒ(天照日)の神ヒタチ」と名乗る。ヒタチの指示で、建設された壮大な神の宮に山奥から運び込まれた金色に輝く巨石が神のよりしろとして建てられる。それが現在の千曳神社(青森県上北郡)だという。
小説と論考で「日の本の民」の起源に迫るシリーズ最新刊。
(郁朋社 1800円)