「世界が驚いた 科学捜査事件簿」ナイジェル・マクレリー著、沼尻由起子訳

公開日: 更新日:

 指紋法や血液分析などの科学捜査技術が実際の事件に、どのように貢献したかを紹介しながら、その発展の歴史を振り返るノンフィクション。

 DNA鑑定が初めて犯人逮捕と容疑者の無実の証明に役立った1980年代のイギリスの連続少女強姦殺人事件、銃の遊底の不具合によってできたと思われる薬きょうの傷が凶器特定の決め手となった1927年の巡査殺人事件、シーツに包まれた遺体の衣類に付着していた両目のない珍しい甲虫が犯行現場を特定した1924年のパリのノミ屋殺人事件など。推理小説のように事件解決の経緯を詳述しながら、科学捜査技術に関与した人々の物語を紡いでいく。

(河出書房新社 2000円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動