「バルセロナのガウディ建築案内」丹下敏明著
フランス建築の巨匠ル・コルビュジエが「プラスティシティー(可塑性)の極致に達している」と評したその独創的な造形は、設計模型や粘土などでデザインを完成させる過程を経て生み出されてきた。
ガウディは建物だけでなく、タイルや家具なども自らデザイン。驚くことに一見すると、とてつもなく不思議な形をした家具は、体にフィットして使いやすく、機能性と審美性を備え持っているそうだ。
ガウディの息遣いが各所に残るバルセロナの紙上散策が楽しめるおすすめ本。
(平凡社 1700円+税)