「『腸内細菌』が寿命を決める!」辨野義己著
40年以上にわたり、およそ8000人の便を採取し腸内細菌の研究と解析を行ってきた“うんち博士”が、腸内細菌の秘密を明らかにする。
食物繊維は腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整えることが知られているが、著者は食物繊維を取らないことで体にどんな変化が表れるのか、自身の体で実験を行っている。食物繊維が豊富な野菜や果物を一切取らず、肉類ばかりを40日間食べ続けたのだ。その結果、実験前は腸内細菌の20%を占めていたビフィズス菌が15%に減り、一方で大腸炎などを引き起こす悪玉菌のクロストリジウムが、倍に増加していたという。
サツマイモのヨーグルトやバナナや蜂蜜入りの特製ドリンクなど、善玉菌が喜ぶレシピも掲載している。
(ぱる出版 1300円+税)