「からだの異常はなぜ左に現れるのか」花山水清著
「モルフォセラピー」という体の歪みを正す施術を開発した著者だが、もとは美術家。人体のデッサンを通じて「アシンメトリー理論」という人体の左右差を発見し、解剖学や生化学を学びながらその原因と解消法を追求してきたという。
たばこのニコチンやジャガイモの芽に含まれるアルカロイドが体内に入ることで、筋肉や細胞の形態異常が起こり、これが体の歪みにつながると本書。頭痛や腰痛などのほか、消化器障害やがんなどの原因にもなるとしている。
自分でできるモルフォセラピーの一例も紹介。腰に両手をまわし、親指で背骨をなぞりながら骨のズレを見つけ、左親指は右へ、右親指は左へ向かって滑らせる。
原因不明の不調があるなら、試してみる価値はありだ。
(廣済堂出版 800円+税)