日本史トリビア編
「『もしも』日本史がこうだったら」鈴木旭著
沖縄独立運動、北方領土問題など、国の境界線を巡る課題が、山積している現在の日本。
だが、もしも1895年に日清戦争で日本が負けていたら、日本はそれまで清との間で揉めていた沖縄の帰属問題に無条件に降伏して、沖縄を清に割譲していたかもしれない。その後、ロシアがここぞとばかりに敗戦で疲弊した日本に襲いかかり、北海道を奪ったかもしれない。
田沼意次が失脚しなければ、重商主義国家を推し進め、明治維新は必要なかった可能性がある。
どのようにして日本は今の形を保ってきたのかという着想から、蒙古襲来、第2次世界大戦、朝鮮戦争などを取り上げ、史実をもとに20の歴史シミュレーションを展開する。(三笠書房 590円+税)