「富士山噴火」高嶋哲夫著

公開日: 更新日:

 富士山の麓、静岡県御殿場市にある養護老人ホームの施設長、新居見充は、元陸上自衛隊のヘリパイロット。3年前の平成南海トラフ大震災のとき、的確な判断で被災者を救ったが、自らの妻子を助けることはできなかった。

 ある日、旧友の新聞記者、草加に富士山噴火の兆候があると知らされた。若い火山学者から1週間以内に噴火の可能性があると聞き、ホームの入居者を避難させることを決意する。

 理事長は反対したが、そのとき、大地が揺れ、富士山山頂から白煙が上がった。新居見は陸自の協力を得て入居者を静岡市に避難させると、御殿場に戻り、市長に頼まれて市民の避難計画をサポートする。

 10時間以内に御殿場、裾野、三島、沼津の市民を避難させなくてはならない。火山灰が電気機器や電子機器のすき間に入り込み、消防車が立ち往生。被害は東京にも及ぶ。

 やがて富士山が爆発して溶岩を噴きあげ、マグマが富士宮市と富士市を襲う。アメリカ海軍の原子力空母に救助を要請し、海からの避難を試みるが……。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭