「中野のお父さん」北村薫著

公開日: 更新日:

 美希が勤務する出版社が主催する新人賞の社内選考会で最終候補作4作品が決まった。美希が推す「夢の風車」は、中でもダントツの出来栄えで受賞は間違いないと思われた。美希は、さっそく「夢の風車」の作者の国高に最終候補に残ったことを連絡する。受賞すれば、美希がそのまま国高の担当編集者になるのだ。しかし、当の国高は新人賞に応募などしていないと言い出す。よく聞くと、同名タイトルの小説を応募したのは2年も前で、その時は2次選考にも残らなかったという。一体何が起きたのか。美希は父に助けを求めるため、中野の実家に向かう。(「夢の風車」)

 高校教師の父が娘の持ち込む出版業界の謎を解き明かす軽快ミステリー。(文藝春秋 1400円+税)



【連載】BOOKレビュー

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出