あと数年でテレビの見方はこう変わる

公開日: 更新日:

「ネットフリックスの時代」西田宗千佳著/講談社現代新書

 テレビを囲んで家族が人気のテレビドラマを一緒に見る。50年続いてきたお茶の間の風景が、もうすぐ一変する。その未来の姿を目に映してくれるのが、本書だ。

 アメリカの定額制ビデオ・オン・デマンド(SVOD)最大手のネットフリックスが、日本上陸を果たした。料金は見放題で、月額650円から。

 それで、国内外の映画、ドラマ、アニメからオリジナルコンテンツまでが、見放題になる。又吉直樹氏の「火花」も映像化されるという。SVODだから、時間にしばられずに、好きな時間に見ることができる。それだけではない。ネットフリックスは、テレビだけでなく、PCやタブレット、スマホなどで、同じアカウントで見ることができるのだ。

 もちろん、この黒船来襲を国内企業が指をくわえて見ているわけではない。NTTドコモとエイベックスのdTV、日本テレビ傘下のHulu、TSUTAYAなどが、すでに同様のサービスを導入して、対抗しようとしている。その戦いを著者は詳しく紹介しているのだが、長年デジタル分野で取材を積み重ねてきただけに、説明が具体的で、臨場感がある。しかも分かりやすいのだ。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭