「風神剣始末 走れ、半兵衛」森詠著
日本一の剣客を目指し諸国を行脚しながら武者修行する半兵衛は、知心流とともに酔剣を操る師のもとで「天上天下唯我独尊神仙夢想流」の免許皆伝も授かった。ある日、幕閣の老中安藤信正に呼び出された半兵衛は、所領の磐城平藩の陸奥にある分領の山村に住む風神剣を操る一派の退治を依頼される。一派は分領で見つかった金山開発の障害になっているという。しかし、幕府や磐城平藩のために働く気がない半兵衛は報奨金500両に目もくれず依頼を断る。一方で風神剣がどんなものか興味が湧いた半兵衛は、依頼とは別に単身で陸奥に乗り込むことに。
女と酒にめっぽう弱い半兵衛を主人公にした人気シリーズ最新刊。(実業之日本社 593円+税)