「大奥の座敷童子」堀川アサコ著

公開日: 更新日:

「美女相撲」で野笛藩一の美人に選ばれた14歳のイチゴ(一期)は、国家老から江戸城の大奥行きを命じられる。何でも50年前に大奥に上がったおなごが、野笛城にすみ着いていた座敷童子を連れて行ってしまったため、以来、福の神を失った藩は莫大な借財を抱えるほど衰退してしまったという。

 大奥から座敷童子を連れ戻すため江戸に到着した日、イチゴは黒装束の一団に襲われるが、現れた伊賀者に助けられる。大奥で公方の側室・お志賀の方の部屋子となったイチゴは、座敷童子を探し始めるが手がかりは見つからない。そんなある日、イチゴは「お年寄」の嵐山にお寺参りの供を命じられる。

 大奥を舞台にした時代ファンタジー。(講談社 660円+税)


【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が