「青い記憶」田村優之著

公開日: 更新日:

 悪性脳腫瘍と診断された北川は、兵庫の中高一貫校の寮で暮らす15歳の息子・希一に長い手紙を書く。妻の死以来、ぎくしゃくとした関係が続く息子に自分が何を考えて生きてきたか、そして若き日に犯してしまった罪も隠さず書くつもりだ。

 画家を志していた北川は、芸大受験に2度失敗するが、夢があきらめられず、フランスに留学。美術試験予備校に通いながら、美術学校を目指す中、モンマルトルのテルトレ広場で土産物を売っていたオルガと知り合い、やがて2人は愛し合う。2つ年上の彼女は名門大学に通う大学生だった。ある日、北川の隣室に住むガレを紹介されたオルガの表情が変わる。

 現役新聞記者がつづる感動の物語。(ポプラ社 640円+税)


【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 3

    立花孝志氏の行為「調査要求」オンライン署名3万6000件に…同氏の次なるターゲットは立憲民主党に

  4. 4

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  2. 7

    オリ1位・麦谷祐介 暴力被害で高校転校も家族が支えた艱難辛苦 《もう無理》とSOSが来て…

  3. 8

    斎藤元彦知事に公選法違反「買収」疑惑急浮上しSNS大炎上!選挙広報のコンサル会社に「報酬」か

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議