若者の創作意欲刺激 大人気SNS「インスタグラム」の正体

公開日: 更新日:

「できる100の新法則 Instagramマーケティング」株式会社オプト&できるシリーズ編集部

 いま企業はこぞってSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の利用に乗り出している。少し前まではフェイスブックなどに公式アカウントを持って新商品やイベントの告知などに役立てていたが、いま人気はなんといってもインスタグラム。

 理由の第1は写真に特化したことで「言葉の壁を難なく越えてしまう」こと。またフェイスブックの「再共有」やツイッターのリツイートなどのような「拡散」機能がないのも特徴。SNSが爆発的に流行したのは情報を手軽に拡散できることだったが、インスタグラムは逆に自分で写真を撮る行為が前提になる。これを面倒と思うのはこれまでの「読むだけ・見るだけ」のマスコミに慣れた中高年で、SNS慣れした若者たちにとってはユーザーとしての創作意欲を刺激されることを意味する。つまりインスタグラムの成功は、それだけSNSが成熟してきた証しでもあるのだ。

 本書はこれを活用して自社のマーケティングに役立てる法をアドバイス。担当者を「運営」と「効果測定」に分けて客観的視点を持つことも大事。投稿する時間帯もユーザーの移動時間かリラックスタイムを狙うこと、と細かなアドバイスが特徴だ。(インプレス 2000円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…