超私的「京都本」特集

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「できる人の『京都』術」柏井壽著

 京都に65年住む著者が、ツウ好みの京都旅をプロデュース。「名所旧跡」「食」「宿」の3項目で、お勧めスポットを伝授。まず、短時間であくせく回るのではなく、午前2カ所・午後2カ所の「カップリング歩き」がベストだそう。2カ所の選び方は「距離が近いこと」そして「共通または関連する物語があること」だ。やみくもに駆け足で巡るよりも記憶に残る旅になるという。天下人の政争の結果分かれた「東本願寺と西本願寺」、悲話と苦難の逸話を知る「千本釈迦堂と釘抜地蔵」などを提案している。

 食は「固執するべからず」「並ぶべからず」「振り回されるべからず」の3カ条で38店舗を紹介。高級な懐石料理だけでなく、おばんざいから喫茶店のカレースパゲティとかなり幅広い。

 宿に関しては意外な提案も。繁忙期で宿が取れない、または常軌を逸した金額で諦める前に、強く勧めるのが近隣他府県泊だ。実用的なガイド本として活用できる。(朝日新聞出版 780円+税)

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