夏休みに読みたい「三国志」特集
「『その後』の三国志」渡辺精一監修
こちらも陳寿の「三国志」を中心に、一般には読まれないか、読み飛ばされてしまう魏・呉の末期から滅亡に至るまでの過程を、諸葛亮の死後にスポットを当てて紹介する歴史テキスト。
234年、諸葛亮は五丈原の戦いの最中、戦場で病死。諸葛亮の死は魏国内にも変化をもたらし、曹操の孫で英邁・勇猛果敢で知られる曹叡が、突如、悪政を行うようになり、その隙に遼東半島を拠点にしていた公孫淵が魏に対して反乱を起こす。公孫淵の乱は、呉国内で孫権と忠臣・張昭の対立を引き起こしてしまう。
三国の滅亡、三国の乱世を統一したといわれる晋の武帝司馬炎を陰で動かしていた人物の存在、そして晋の内乱によって、再び群雄割拠の時代へと向かうまでを徹底解説。(実業之日本社 680円+税)