「1分間で経済学」ニーアル・キシテイニー著 望月衛訳

公開日: 更新日:

 経済の専門用語で「埋没費用(サンクコスト)」というのがある。ひとたびかければもう回収できない費用のこと。

 たとえば水泳プールの経営者にとって、お客がほんの数人でも営業を続けるためにかけねばならないプール管理費用がそれ。一般に、埋没費用が大きいと、もとを取り戻そうとする心理が働き、たとえ赤字でもズルズルと経済行為を中止できない傾向がある。しかし、それでも営業を続けたほうがいい場合もあり、その経営判断の材料のひとつとされる用語だ。

 ほかに「GDP」「見えざる手」「マネーサプライ」「内生的成長」など、経済の専門用語200を見開き1ページ+図解で解説。基本単語の簡潔説明もあり、新聞やネットで経済ニュースを読むときの格好のハンドブックである。(ダイヤモンド社 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不倫報道の福原愛 緩さとモテぶりは現役時から評判だった

  2. 2

    小泉進次郎氏が自民総裁選に出馬意向も評価真っ二つ…《こいつだけはダメ》が噴出するワケ

  3. 3

    石川佳純がパリ五輪キャスター“独り勝ち”の裏で福原愛が姿消す…マイナスイメージすっかり定着

  4. 4

    「海のはじまり」は地に落ちたフジ月9の象徴か…TVコラムニストが薦める意外な視聴者層

  5. 5

    「建築界のノーベル賞」受賞の権威が大阪万博をバッサリ!“350億円リング”「犯罪だと思う」

  1. 6

    男子バレー髙橋藍の胸から消えた「ネックレス」の謎…1次Lから着用も、イタリア戦では未装着

  2. 7

    石川佳純の争奪戦からフジテレビが脱落情報!五輪キャスター起用でアドバンテージあるはずが…

  3. 8

    総裁選に出馬表明の小林鷹之氏やたら強調も…育った家庭は全然「普通」じゃなかった

  4. 9

    柔道ウルフ・アロンが“弟分”斉藤立を語る「仏リネール選手はタツルに持たれることを恐れていた」

  5. 10

    男子バレーに危険な兆候…“金メダル級”人気はパリ五輪がピーク? 28年ロス大会へ不安山積