「隠蔽人類」鳥飼否宇著

公開日: 更新日:

 形質人類学者の日谷隆一をリーダーとする調査団は、アマゾン川の支流に向かった。アメリカの冒険家、クリス・グロールが出会ったという未知の民族、キズキ族の調査のためだ。それらしい集落を見つけてクリス・グロールの写真を見せ、彼が出会ったキズキ族だと確認した。メンバーの尾崎がキズキ族の美女、ミラをたらし込んで血液を採取し、遺伝子マーカーを解析して、自分の血液と照合したら、ホモ・サピエンスとは別種である可能性があることが判明した。ところが翌日、尾崎が首なし死体となって、キズキ族の葬送儀礼を行う聖地で発見された。(「隠蔽人類の発見と殺人」)

 隠蔽人類をめぐる5編の連作ミステリー。 (光文社 1800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭