「刑事シーハン/紺青の傷痕」オリヴィア・キアナン著 北野寿美枝訳

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 ある事件で命拾いのケガをした女性警視正シーハンは、4カ月ぶりに職場に復帰し、微生物学者のエレノアが殺された事件の指揮を執る。自宅で首つり自殺を装って殺されていたエレノアの遺体には微量の青色顔料が付着していた。

 さらに、虐待と思われる古い傷痕も残されていた。行方が分からないエレノアの夫・ピーターの姉によると、弟はエミリーという女性と交際中だったという。

 数日後、シーハンの故郷クロンターフでハロウィーンのたき火の中から女性の遺体が見つかる。被害者は町の有力者の娘で医学生のエミリーだった。エミリーの遺体にもエレノアと同じ青色顔料が施されていた。

 アイルランドの首都ダブリンを舞台にした長編警察小説。

(早川書房 1800円+税)

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