「キリングクラブ」石川智健著
フリーライターの佳山藍子は友人の千沙から時給2万円のバイトを紹介された。ある秘密クラブで給仕をするだけだ。
約束の日時に東京駅で待つと、アイマスクをさせられ、車で連れていかれた。そこは社会的に成功したサイコパスが集うクラブだった。シャワーを浴び、制服を着て飲み物を運ぶのが仕事だが、そこでかつて取材したジャーナリストの青柳祐介と顔を合わせた藍子は、動揺して青柳にビールをかけてしまう。キリングクラブで一番の人を濡らす賭けをしたと言って藍子はその場を切り抜けるが、日曜日、開頭され扁桃体を切除された青柳の死体を発見する。
サイコパスを主役にした戦慄のミステリー。 (幻冬舎 1600円+税)