「完全無罪」大門剛明著

公開日: 更新日:

 弁護士の千紗は、少女誘拐殺人事件の犯人・平山の再審請求の担当を任される。事件は21年前、千紗の故郷・香川県で起きた。河川敷で見つかった当時7歳の明穂の遺体には、暴行の痕跡があった。小学校の用務員だった平山は、取り調べで犯行を自白したが、公判では無実を主張。しかし、彼の車から見つかった明穂の毛髪が証拠となり無期懲役の判決が下されていた。

 21年前、近所では同一犯と思われる少女誘拐事件が3件発生しており、千紗もその被害者のひとりだった。千紗は運よく監禁場所から逃げ出すことができたが、犯人が平山だったか確信がない。真相を知りたい千紗は、平山と向き合う。

 若き女性弁護士が、冤罪事件の深い闇に立ち向かう長編ミステリー。

 (講談社 700円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動