「リハビリ」長谷川幹著

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 リハビリテーションは、単に身体的な障害の回復だけでなく、患者の人生全体の回復に関わる。40年以上の経験を持つリハビリ医が豊富な事例を交えながら、そのリハビリテーションの実際を解説した医療テキスト。

 リハビリの対象になる疾患は脳損傷が一番多く、骨関節疾患、神経難病、生活不活発病(廃用症候群)と続く。脳卒中や脳外傷、低酸素脳症など各症状の概要を紹介。

 バイク事故の脳外傷でほぼ寝たきりの全介助状態だった青年が、電動車いすで外出する練習を始めたり、腕の骨折を機に歩行も困難になった100歳の女性が介助なしでトイレに行けるようになった例などを挙げながら、患者が持っている力を「みずから引き出す」リハビリについて語る。

 (岩波書店 820円+税)

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