「溺れる女」大石圭著
商社マンとの結婚を間近にした奈々は、街中で元恋人の慎之介とすれ違う。その夜、慎之介からラインでメッセージが届く。彼も奈々に気づいていたようだ。
奈々が慎之介と出会ったのは司法試験を目指していた大学3年のときだった。年下の慎之介に告白されて交際を始めたときは処女だった奈々だが、サディスティックな彼とのセックスによって、アナルまで開発されてしまった。司法試験も諦めキャバクラで働きながら慎之介に貢いだ奈々だが、関西の大手企業に就職した慎之介はあっさりと奈々を振って、役員の娘と結婚してしまったのだ。もう二度と会わないと心に誓った奈々だが、会いたいという慎之介の求めに心が揺れる。
ダメ男との肉体関係に溺れ堕落していく女を描く官能長編。
(KADOKAWA 640円+税)