「明日の僕に風が吹く」乾ルカ著

公開日: 更新日:

 飛行機の中で病人が出て、医師を探していたとき、叔父は名乗り出て治療に当たった。中学生の川嶋有人はそんな叔父のようになりたいと、医大を目指していた。

 ある日、ニューヨークからの帰国子女の道下麗奈が校庭で倒れた。有人は急いで駆けつけ、人工呼吸をしようとするが、それは重度のアレルギーの発作だったため、有人には何もできなかった。麗奈は応急処置が遅れたため、言語障害が残った。

 ショックを受けた有人は引きこもりとなり、高校にも進学できなかったが、そんな有人にドアの外から叔父が声をかけた。自分が勤務している診療所がある北海道の離島の高校を受験してみないかと。

 未来を見失った少年の再生の物語。

(KADOKAWA 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動