「ライフ」小野寺史宜著

公開日: 更新日:

 江戸川区平井の荒川沿いの2階建てアパートの102号室に暮らす井川幹太は27歳。今はコンビニと結婚式の代理出席バイトをしながら、ひとり気ままに暮らしている。

 ところが2階に戸田という男が引っ越してきたことで幹太の生活は一変。

 最初はドタバタとうるさい住民だと迷惑がっていたが、あけっぴろげな戸田のペースに巻き込まれ、彼の別居中の幼い子どもの世話や、時には奥さんとも食事をするなど、“ご近所付き合い”が始まっていく。

 やがてアパートのほかの住人や近所の高校生とも交流を持つようになった幹太は、自分は人と関わりたいのだと気づき、一歩を踏み出す――。

 人との出会いによって少しずつ変わっていく青年を描いた青春小説。

 (ポプラ社 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出