「K2 池袋署刑事課 神崎・黒木」横関大著
池袋署の刑事・神崎は、ペットの猿が逃げたと通報を受け、同僚の黒木と飼い主の池田に話を聞きに行く。ホストクラブを経営する池田が番犬代わりに飼っていたという猿は、コンビニで買い物中、車の中からこつぜんと姿を消してしまったという。神崎は池田に遺失届を出すよう助言して、その場を辞すが、黒木は野暮用が出来たと、どこかに行ってしまう。
1週間後、池田の他殺体が自宅で見つかり、神崎は先輩らと現場に駆け付けるが、黒木は現れない。あれ以来、黒木は行き先も告げずに単独行動が続いていた。一方、情報屋の諸星は、黒木の指示で池田が経営していたホストクラブに見習いとして潜入する。
理論派の神崎と直感派の黒木。対照的な2人がバディを組む警察小説。
(講談社 680円+税)