<17>画面の中でコインドリームを連呼
二〇一七年五月――
夕刊紙の記者、山岸良介は、取材を終え、タクシーで茅場町にあるオフィスに戻るところだった。
窓外では、新緑の街路樹が後方に過ぎ去り、初夏らしい明るい日差しが降り注いでいる。
山岸は、助手席の背もたれに付けられたタブレット型のテレビ画面を…
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